秋田の畜産広場 お知らせ

秋田県農業公社(畜産部 肉用子牛・衛生指導課)からのお知らせです。

家畜を病気から守るため
消毒の励行と予防接種を徹底しましょう。
 
家畜に病気と事故をださないこと!
これは畜産経営の基本的な条件です。日頃から家畜の状態をよく観察し、異常家畜の早期発見、適切な処置に努めるとともに、消毒の励行とワクチン接種による予防対策を徹底し、大切な家畜を病気から守りましょう。


予防接種については、最寄の獣医師、家畜自衛防疫協議会、又は家畜保健衛生所にご相談ください。

予防接種の種類と接種方法

 


牛五種混合(牛)
 
繁殖及び肥育素牛導入農家は、ウイルスの混合感染による導入直後のへい死や廃用の事故などが多いことから、混合ワクチンを接種した抵抗力のある子牛を高く評価しています。
 
【牛伝染性鼻気管炎(IBR)】
IBRウイルスが原因で、感染した部位により呼吸器障害、下痢、死流産など様々な症状を示し、特に子牛の場合、死亡率が高いことから非常に恐れられています。
 
【牛ウイルス性下痢・粘膜病(BVD・MD)】
BVD・MDウイルスが原因で、発熱、食欲不振や重度の下痢を起こし、急性の場合は発症後5〜7日で死亡します。慢性型は経過が数ヶ月におよぶため、発育不良となり、市場価格は低下します。 妊娠牛が感染すると流死産、奇形児の娩出など繁殖障害をひきおこします。
 
【パラインフルエンザ】
パラインフルエンザウイルスが原因で、鼻汁、咳、発熱、元気・食欲減退などの症状を示し、全国的に広くまん延しております。若齢牛で発生しやすいため、他の化膿性細菌と混合感染すると予後不良の肺炎になることが多く、子牛にとって非常に危険な病気です。
 
【牛RSウイルス感染症】
RSウイルスが原因で、食欲不振〜廃絶、元気消失、発熱、呼吸促迫などの症状を示し、抵抗力の弱い子牛の場合、症状が重篤で回復に長期間を要し、発育が遅れます。
 
【牛アデノウイルス感染症】
牛アデノウイルスが原因で、咳、鼻汁、食欲・元気消失、発熱、下痢などの症状を示し、季節に関係なく発生がみられます。特に導入直後あるいは放牧初期における発生が高く、抵抗力の弱い子牛では重症になる傾向があります。

 

牛ヘモフイルス感染症(牛)
 
ヘモフイルス・ソムナスと呼ばれる細菌の感染によって起こる感染症で、呼吸器感染により肺炎を伴う例が多く、40℃以上の発熱、運動失調、痙れんなどの神経症状や昏睡などの症状を呈し、発病から死亡までの経過は数時間から1時間後と短く致死率が高いため恐れられています。


アカバネ病(牛)
 
妊娠牛がアカバネウイルスの感染(このウイルスをもった蚊やヌカカなどの吸血昆虫によって感染)を受けると、外見上は異常を認められませんが胎児に感染するため、8月頃から翌年4月頃にかけて、流産、早産、死産さらには四肢、脊髄の曲がったものや大脳欠損により盲目、自力呼吸器困難などの奇形子牛が生まれる流行性の病気で、経済的に大きな損害を受けることになります。


豚丹毒(豚)
 
豚丹毒菌が原因で、自然界にも広く分布していることから年間を通じて幼齢期から成豚までのあらゆる豚に発生し、人にも感染する人畜共通感染症です。
死亡による直接被害のほか、発育の遅れ、他病の誘発、保菌豚による畜舎及び環境汚染などの間接的な被害も大きく、予想以上に養豚経営を脅かすため、ワクチンによる予防対策が不可欠です。病型は多様で、大きく分けて次のとおり分類されます。
 
・急性敗血症型
非常に急性の経過をとるため、病気に気づかないうちに死亡で発見することが多く、突発的な発熱、食欲廃絶、呼吸促迫、歩行困難、チアノーゼ(紫斑)がみられ、死亡率が高くなっています。 
 
・じん麻疹型
菱形などの赤紫色の皮膚発疹が全身あるいは局部的に見られるのが特徴で、発熱、食欲減退などの症状が現れ、7〜10日程度で消退するが、一般的にその後の発育は不良となります。初期の場合、ペニシリンによる治療で症状は改善されることもあるが、保菌していることが多く、ほかへの感染源となります。
 
・慢性型
心内膜炎や関節炎を起こして発育障害、削痩などの症状が見られるが、多くは外見上健康に見えるため、と畜場の検査で発見される例が急増しています。



豚日本脳炎(豚)
 
蚊の1種のコガタアカイエカが媒介する日本脳炎ウイルスが原因で、人畜共通の感染症(豚の間で流行すると畜主が感染する機会も増える)です。この蚊が発生する前にワクチンによる免疫を豚に付与しておくことから、本県では遅くとも7月上旬までにワクチン接種を終える必要があります。
妊娠豚が感染すると胎盤感染を起こし、感染したときの胎齢によりミイラのような黒子、死後間もない白子や神経症状を呈する虚弱子などの異常産となり、経営上多大な損失を受けます。また、種雄豚では睾丸炎を起こすことから精巣機能が減退し、種付きが悪くなります。

 

豚パルボウイルス感染症(豚)
 
原因はパルボウイルスで広く常在していることから、季節に関係なく年間を通じて流行するため、適切に予防接種を行う必要があります。
妊娠豚が感染すると胎盤感染を起こし、流産、死産などの異常産がみられ、日本脳炎と同様多大な損失を受けます。


ニューカッスル病(鶏)
 
ニューカッスル病ウイルスが原因で、食欲廃絶、元気消失、濃緑色下痢、開口呼吸などの呼吸器症症状を示し、ほとんどは発症後1〜3日で急死します。経過が長引いた場合は、産卵低下あるいは斜頸などの神経症状が見られます。
伝染性が強く、致死率も高いため、甚大な被害をもたらすことから法定伝染病に指定され、防圧には最大の注意が払われていますが、発生すれば、家畜伝染病予防法に基づく防疫措置がとられ、経済的にも大きな損害を被ることになりますので、徹底したワクチン接種による予防対策が必要です。

 

鶏伝染性気管支炎(鶏)
 
伝染性気管支炎ウイルスが原因で、ウイルス株により様々な病型を示しますが、一般に感染3日目頃から呼吸器症状が認められ、同時に産卵率の低下が発現し、その率は平時の50%以上に及ぶことがあります。発症後3〜4週間で産卵は回復に向かいますが、発症前の産卵率までには回復しないことが多く、また、呼吸器症状を示した後約1週間目をピークとした急激な死亡例の増加を認めることもあります。
このほか、マイコプラズマや大腸菌等との合併症を誘発し、被害が拡大することから、ウイルス株も考慮した適切な予防接種が必要です。




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